どう使う?Nearpod!同期?非同期?〜使い方に迷ってる先生必見〜

Nearpod
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みなさん、こんにちは。日本語講師のHinakoです。夏があっという間に終わってしまいました。

さて、今回は2021年8月28日に「香港ZOOMシェア会」にて発表させて頂いたNearpodの補足記事になります。この記事がこれからNearpodに手を付けようと思っている先生が、ご自身のクラスでどう使えるか、同期で使ったらいいの?それとも非同期?宿題?対面で?などの参考になれば嬉しいです

同期か非同期か

Nearpodは、「授業中に先生がコントロールしてスライドをすすめて使う同期」の場合と「宿題や復習として使う非同期」の場合があります。もちろん学生さんがスマホやPC、タブレットを持っていれば、対面でも利用化です。実際対面のクラスでされてる先生もたくさんいらっしゃいます。更に言えば、ハイブリットでも全員の反応が1つのデーターで可視化されるので、便利かもしれません。

同期で使う理由

Nearpodをオンラインクラスの同期で使う最大のメリットは、先生が「リアルタイムで学生さんの反応をバンバン得られる」からです。例えば、授業中に先生が質問をしてもだれも何もいわない静かなクラスにはおすすめです。個人であれば、発話の少ない、大人しい学生さん。逆に、普段から質問に即答してくれるような学生さんがたくさんいるなら、Nearpodを同期で使わなくても、先生が呼びかけて、質問するので十分だと思います。

ちなみに、私のクラスは1クラス32人。元気な子もいれば静かな子もいます。大学の規則上、カメラオンを強制できないので、そもそも存在がよくわからない状態です。それは学生さん同士も同じで、自分のクラスメートをカメラで見ていないのでなんかよくわからないんですね。参加者の数だけわかるみたいな。私が同期で使うもう一つの理由は、Nearpodは、みんなの反応をみんなでシェアし各々の存在感を確認できるからです。せっかく頑張って参加してくれてるんだから、どんな反応も見逃さないようにひろって、ひろって、みんなでシェアしてます。

同期で使わない理由

インターネットの回線速度がめちゃくちゃ遅い学生さんが多い!また、インターネットの利用時はWi-Fiがなくてデータ頼みの学生さんばかり。こんなクラスでは同期での使用はあまりおすすめしません。ちなみに、余談ですが、中国からはVPN経由でじゃないと参加できませんでした。

ネット速度がNearpodには少々厄介なんです。反応が遅い場合はたいてい回線が切れた時です。私の場合は例えば「Poll(投票機能)」や「Draw it」などを試しに授業の最初に使ってみて、あまりにも反応が遅い学生さんがいた場合は、その日は仕方がないので、反応しなくても自分の中で答えを選択すればいいからねーと伝えてあります。気まぐれな回線に、イライラしてほしくないですからね。他の人の反応を見ることもとても大切だと伝えています。

非同期で使う理由

すでにお持ちのスライドにアニメーションがたくさん入ってて、もうかなり出来上がってるからこのまま使いたい。変にNearpodなんて使わず今のやり方で満足!という先生には非同期で使う方法をおすすめします。

私の場合、欠席した学生さんに非同期の「Student-pacedのリンク」をシェアして授業中にしたアクティビティーが自分のペースでもできるようにしています。これは病気で長期欠席した学生さんには好評です。特にこちらが補習をすることもないので助かっています。

同期で使う実践例(いろどりの場合)

大きなクラスで使う同期のやり方は香港シェア会の動画をみていただければわかると思いますが、じゃあ小さいクラスは?ということで、もし私が「いろどり」をNearpodで使ったらこんなふうに使えるかなというサンプルを作ってみました。Student-pacedを体験できるので、少しだけですが、お試しください。

NearpodNo mobile devices in your classroom? No worries! You can enjoshare.nearpod.com

マンツーマンやそれに近い場合は下の絵の右上を見てください。そこの即席のホワイトボートを使ったり、その隣のAdd-Activity という授業しながらすぐ思いつきで入れられるアクティビティーを学生さんの理解度や反応にあわせてやっていくのもいいなと思います。

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非同期で使う実践例

リスニング動画の宿題に使える!

私の使ってる教科書は行動中心アプローチではないので、リスニングやリーディングのインプットが比較的少なめです。インプット多く、もっとたくさん聞かせて、読ませて、成功体験をしてほしいと思うのですが、なかなか時間的に難しいのが現実です。そんな時にNearpodです。みなさんはクラスで動画を見せたりしますか。その動画に問題を入れて宿題にするなんてどうでしょうか。単純なもので、Google Formsに動画を埋め込んで作る方法。または、EdpuzzleやPlayposit、Kami(有料、H5O、最近ではScreencastifyにも動画に質問を入れることができますよね(2021年9月現在)。ただそれぞれ問題点があります。例えば学生さんがアカウントを作る必要があったり、無料では作れるビデオの数が決まっていたりします。しかし,Nearpodはリンクシェアだけで、容量の制限はあるものの、無料で結構な量が作れると思います。しかも切り取りもできるし、作るのが簡単!結果のレポートもダウンロード可で採点もラクラクです。

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                    動画引用サイト:聞くササイズ

その他、反転動画に使うのもOK。その場合もそうですが、ちゃんと宿題してほしい、動画見てほしいと思いますよね。その際、スライドのスキップできないように、必ず問題に答えない先にすすめないように、Student-pacedリンクをシェアするときに、「Require Student responese and prevent skipping 」をオンにするのを忘れずに!

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最後に

こういうICTを使う時は必ず学生さんをよく観察するのが大事だと思っています。問題なく使えているか、楽しんでいるか、反応がたくさんあるか。学生さんとツールとの相性というのはとても大切です。どんなに先生が楽しくても使ってるほうが楽しくなかったら全く意味がないので、これは使わないと潔くバッサリ諦めたほうがいいかなと思います。私もそんなツールもたくさんあります!!

Nearpod、面白そう、でもどうやって使おうかなやんでる先生に、この記事が届くと嬉しいです。読んでいただきありがとうございました。

お礼

香港のシェア会さんには本当にお世話になりました。

特にオンラインに切り替わった時に、すでに香港の先生方はオンラインをされていて、その実践のお話にどれだけ救われたかしれません。今回、このような、私の実践をシェアする機会を頂き、感謝しかないです。

そして、シェア会に参加してくださった皆様本当にありがとうございました。ブレイクアウトルームでの協働作業、助け合い、アイディアなど、本当に素晴らしく、ただただ、すごいと感動しっぱなしでした。まさに参加者が作るシェア会!

今後もお世話になります。

追記
香港シェア会で発表時のYoutubeです。参考になれば嬉しいです。

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